dachs飼主の四国巡礼旅3日目

 2020年11月12日(木)、香川県10札所を巡拝した。

ツアー記録

3日目巡礼(讃岐香川県)



 今日は実質巡礼2日目。朝食は6時50分、バス出発は7時40分。バスに乗ると、先ずは本日の予定の概略を聞いたあと、毎日、経文を唱える。45ページにも渡る仏前勤行次第なので,朝は練習、夕刻は復習をバス内で数珠と経文を両手に持って行う。般若心経や一部願文などは暗唱していても、経文を携えて詠むのが正しいとされている。
 今日も秋晴れ。四国は毎月10日11日に不思議と雨が降るらしいが、今月は雨が降らなかったとお話があった。また、87番から81番までは観音様、御本尊が観音様の時は観音詣で、それ以外の御本尊を詣でるのが遍路、両方詣でるのが正式には巡礼というらしい。
 80番讃岐国分寺に8時30分に到着。山門前には見事な松が枝を張り出していた。四国には讃岐・伊予・土佐・阿波の国にそれぞれの国分寺がある。此処でマスク2種と般若心経帽子を計3,400円で購入。勿論、3,000円は、地域クーポン。菅笠は最初から買わなかったので、普通の帽子を着用してきた。普通の帽子はお参りの際や門前での礼の時に脱帽しなければならないが、巡礼用に般若心経デザイン帽子なら菅笠同様の扱いができる。マスクも勤行の際、内部に湿気を帯びやすいが透明ポリプロピレン製マスクなら楽に唱えられる。もう一つお遍路さん用の布マスクもクーポンなので購入してきた。ここには100円を10円10枚に替えてくれる賽銭両替機も置いてあった。我が家ではお賽銭は10円硬貨1枚と決めている。一つのお寺さんで本堂と大師堂の2か所で二人合計40円なので、88箇所巡りだけで最低でも3,520円分の10円玉が必要なので、両替機の存在は助かる。以前高尾山にお詣りした際にも薬王院で両替機を観た記憶がある。
 9時10分に出て79番天皇寺に20分に到着。寺ではあるが山門は無く赤い鳥居が珍しい。神仏習合の習いが残っているのだろう。このお寺には大きな楠の大木が枝を広げている。バスの中で納札8枚に名前等を記入。80番では11月12日では書いてなかったので納札は納められなかった。全くのボンヤリで忘れっぽい。
 10時丁度に出発し15分で78番郷照寺に到着。駐車場から300mほど歩いてまた階段を登る。ここは唯一浄土時宗のお寺さんで厄除大師さん(うたず大師)としても地元に親しまれているそうだ。ここまでは結構歩いた。もう既に5,000歩を超えている。
 10時55分に出て77番道隆寺には11時10分到着した。お地蔵(観音)様が両側に多く並べられていた。立派な多宝塔も印象深い。
 11時50分に出発し、76番金倉寺には12時に着いた。ここでは線香は立てず寝かせて置くことになっていた。乃木大将が妻を追い返した「妻返しの松」があった。12時25分に出発し、12時40分に昼食処善通寺宿坊に到着。善通寺は弘法大師空海が誕生した所と言われている。高さ45mもの五重塔が美しい。昼食は饂飩と混ぜ御飯、太刀魚焼、野菜天婦羅などが供された。今夜もこの宿坊に泊まる予定となっている。食後は本堂に午後1時半に集合してお勤めをする。本堂と太子堂は寺域が離れており、ここでスマートウォッチの1万歩超えお知らせバイブが響いた。
 14時前にバスは出てすぐ74番甲山寺に14時に着いた。小さなお寺だったが、空海が満濃池を僅か3か月で完成させた記念に創ったお寺。多くの夫婦が授かったと言われる子安地蔵も有名。
 14時25分に73番出釈迦寺に到着。ここも小さなお寺さんだったが、大師堂から臨む遠景は見ものだった。
 15時には72番曼荼羅寺に着いた。大師が植えた「不老の松」が今は笠松大師が祀られている。境内も庭園のようにきれいになっていた。
 15時半に10分ほどバスに乗ってからさらに71番弥谷寺のミニバスに分乗し弥谷寺に詣でる。ミニバスを降りてからが大変だった。狭い急な石段を何度も登って、本堂と大師堂も一旦石段を降りて又別の石段を登る荒行。弥谷寺は「死霊の寺」としても著名で、青森恐山や大分臼杵磨崖仏と並ぶ日本三大霊場にあげられている。
 なんだかんだの勤行を含みミニバスに乗り継いで、結局帰りのバス出発は4時45分。やっと今日のお遍路は終了。今夜の宿「善通寺宿坊」には5時15分。以前宿坊で泊まった記憶は定かではないが、宿の案内でびっくりしたのは「消灯午後9時」「朝の勤行6時から」「部屋に鍵は無い 金庫のみ」だった。部屋番号は326号室。確かにキーは無いし、歯ブラシ、バスタオル、冷蔵庫も無い。但し、お風呂は意外にも温泉だった。トイレは廊下で共通使用。6時からのお勤めが終わってから6時半から朝食とのこと。新鮮な気持ちで今日は9時には寝よう。今日は16,500歩以上歩いた。


76番金倉寺では温かさで桜が元気に咲いていた

休暇村
 讃岐五色台
06:50香川県
 坂出市
朝食
休暇村
 讃岐五色台
07:40香川県
 坂出市
午前7時30分に香川の80番札所に向かう
白牛山
 国分寺
08:30香川県
 国分寺市
金華山
 天皇寺
09:20香川県
 坂出市
仏光山
 郷照寺
10:15香川県
 綾歌郡
桑多山
 道隆寺
11:10香川県
 仲多度郡
鶏足山
 金倉寺
12:00香川県
 善通寺市
善通寺宿坊
 いろは会館
12:40香川県
 善通寺市
昼食
五岳山
 善通寺
13:30香川県
 善通寺市
医王山
 甲山寺
14:00香川県
 善通寺市
我拝師山
 出釈迦寺
14:25香川県
 善通寺市
我拝師山
 曼荼羅寺
15:00香川県
 善通寺市
剣五山
 弥谷寺
15:40香川県
 三豊市
山上バスに乗り換える
善通寺宿坊
いろは会館
17:15香川県
 善通寺市
午後5時30分頃、ホテルに到着予定
18:30香川県
 善通寺市
夕食

旅情報ミニ

国分寺

 讃岐国分寺(さぬきこくぶんじ)は、香川県高松市国分寺町国分にある真言宗御室派の寺院。国分寺は天平13年(741年)聖武天皇が発した国分寺建立の詔により全国六十八箇所に建立されたとされ、当寺もその頃の創建と推測される。四国八十八箇所霊場の第八十番札所。札所寺院としては単に「國分寺」と称するのが通例である。


天皇寺

 天皇寺(てんのうじ)は、香川県坂出市西庄町八十場にある真言宗御室派の寺院。現在は、崇徳上皇を祀ってはいないが歴史的経緯から天皇寺の名称を持つ。四国八十八箇所霊場の第七十九番札所。


郷照寺

 郷照寺(ごうしょうじ)は、香川県宇多津町にある時宗と真言宗の寺院。四国八十八箇所では珍しい異なる時宗と真言宗の2つの宗派が共存する寺になっている。四国八十八箇所霊場の第七十八番札所。


道隆寺

 道隆寺(どうりゅうじ)は、香川県多度津町にある真言宗醍醐派大本山の寺院。四国八十八箇所霊場の第七十七番札所。


金倉寺

 金倉寺(こんぞうじ)は、香川県善通寺市金蔵寺町にある寺院。乃木希典が1898年(明治31年)から3年間当寺の客殿を仮住まいにしており、客殿には乃木ゆかりの品々が展示され、境内には銅像もある。四国八十八箇所霊場の第七十六番札所。


善通寺

 善通寺(ぜんつうじ)は、香川県善通寺市にある寺院。真言宗善通寺派総本山。和歌山県の高野山、京都府の東寺と共に弘法大師三大霊場に数えられる。四国八十八箇所霊場の第七十五番、真言宗十八本山一番札所


甲山寺

 甲山寺(こうやまじ)は、香川県善通寺市にある真言宗善通寺派の寺院で、甲山(かぶとやま)の麓に位置する。当寺から山頂に向かう山道には江戸時代末期に開かれたという西国三十三所の石仏が並んでいる。四国八十八箇所霊場の第七十四番札所である。


出釈迦寺

 出釈迦寺(しゅっしゃかじ)は、香川県善通寺市にある真言宗御室派の寺院。空海は7歳の時に、釈迦如来が現われた山を「我拝師山」名づけ、その山に出釈迦寺を建立し、釈迦如来の尊像を刻んで本尊としたという。四国八十八箇所霊場の第七十三番札所。


曼荼羅寺

 曼荼羅寺(まんだらじ)は、香川県善通寺市吉原町曼荼羅寺にある真言宗善通寺派の寺院。空海が唐より帰国後、請来した両界曼荼羅を奉納し、大日如来を本尊として安置し再興、母(伝承では玉依御前)の菩提寺とし、曼荼羅寺と改称したと伝える。四国八十八箇所第72番札所。


弥谷寺

 弥谷寺(いやだにじ)は、香川県三豊市三野町にある真言宗大本山の寺格を持つ仏教寺院。標高382mの弥谷山中腹に所在し、山頂の岩山全体が本堂と信仰される。本堂うしろの岩山には創建時に千手佛が納められた岩穴がのこる。四国八十八箇所霊場の第七十一番札所。


3日目アルバム 95枚

 下の拡大写真やスライドショーが楽しめるミニアルバムに入っています。


起床は6時
外は暗い

陽が出てきた

讃岐五色台の朝食

宿の側から
北側に海が凪いで綺麗

愈々2日目のバス遍路
が開始される

重要文化財の梵鐘は
四国最古の鐘
讃岐國分寺

ここでクーポン使用

崇徳上皇ゆかりの
歴史をもつ寺
天皇寺

三輪鳥居は珍しい

四国霊場で唯一となる
『時宗』の霊場
郷照寺

厄除うたづ大師

境内に255体もの
観音像が並ぶ
道隆寺

観音様が境内を
ぐるりと囲む

衛門三郎の像

多度津町のマンホ

智証大師と乃木将軍
ゆかりの札所
金倉寺

暖冬でさくら

乃木将軍ゆかりの
『妻返しの松』

宿坊で昼食

善通寺いろは会館

弘法大師が産まれた地
に建つ名刹
善通寺

高さ45mの五重塔

大師堂は美影堂と
呼ばれる大師誕生の地

僅か3か月で成し遂げた
満濃池の修復
甲山寺

幼少の大師が
身を投じた山を背に
出釈迦寺

四国霊場で
もっとも古い歴史を持つ
曼荼羅寺


お庭はきれいに
整えられていた

大師が学問を学び
修行をした岩窟
弥谷寺

修行の聖地を
感じさせる

マイクロバスに分乗し、
狭い道を降りた

今夜は善通寺宿坊

夕食